「洗濯槽の掃除にはクエン酸が良いって聞くけど、洗濯機が錆びるって本当?」「エコで安いから使いたいけど、大切な洗濯機が故障したらどうしよう…」そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?
クエン酸は水垢落としや消臭に効果的なため、洗濯槽の掃除や柔軟剤代わりとして注目されています。しかし、使い方を誤ると金属部品を傷め、錆びさせてしまう可能性があるのも事実です。特に最近のドラム式洗濯機は構造が複雑なため、より注意が必要です。
この記事では、クエン酸以外の洗濯槽掃除方法や、クエン酸と上手に付き合い、洗濯機を清潔に長持ちさせる方法がわかります。
- クエン酸で洗濯機が錆びると言われる本当の理由とメカニズム
- 洗濯機を錆びさせる可能性のあるNGなクエン酸の使い方
- 洗濯機(縦型・ドラム式)を錆びさせないための安全なクエン酸の使用方法と注意点
- 日立など主要メーカーのクエン酸使用に関する公式な見解
- 洗濯機に錆びが発生した場合の初期対応と修理の判断基準
- クエン酸以外の洗濯槽掃除方法(酸素系漂白剤、重曹、専用クリーナー)
- クエン酸を柔軟剤代わりに使う際のメリット・デメリットと錆びへの影響
- クエン酸洗濯に関するよくある疑問(臭いへの効果、レノアとの比較、作り置きなど)
クエン酸で洗濯機が錆びるって本当?噂の真相を解明
まず結論からお伝えすると、使い方を誤れば、クエン酸によって洗濯機が錆びる可能性はあります。しかし、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?その原因とメカニズムを詳しく見ていきましょう。
なぜ「クエン酸は洗濯機を錆びさせる」と言われるのか?
クエン酸が洗濯機を錆びさせると言われる主な理由は、その「酸性」の性質にあります。クエン酸はレモンや梅干しに含まれる酸っぱい成分で、化学的には有機酸の一種です。この酸性が、水垢(アルカリ性)を中和して溶かす効果を発揮する一方で、金属に対しては腐食作用(錆びさせる作用)を持つことがあるのです。
洗濯機内部には、ステンレス製の洗濯槽だけでなく、ネジ、バネ、センサー、軸受けなど、様々な金属部品が使われています。これらの部品がクエン酸水溶液に長時間さらされたり、高濃度のクエン酸に触れたりすると、腐食が進行し、錆びが発生するリスクが高まります。
クエン酸の酸性が金属に与える影響とは
金属が錆びる(腐食する)とは、金属が酸素や水と化学反応を起こし、酸化物などに変化する現象です。酸性の液体は、この化学反応を促進する働きがあります。特に、鉄やアルミニウムなどの金属は酸に弱い性質を持っています。
洗濯槽自体は錆びにくいステンレス鋼で作られていることが多いですが、ステンレスも万能ではありません。表面の保護膜が傷ついている場合や、塩素系漂白剤などと混ざった場合(これについては後述します)、あるいは部品に使われている他の金属(ネジや内部機構など)が、クエン酸の影響を受けて錆びることが考えられます。
クエン酸の濃度が高ければ高いほど、また接触時間が長ければ長いほど、金属への影響は大きくなります。そのため、適切な濃度と時間を守ることが非常に重要になります。
特に注意が必要な洗濯機の部品
洗濯機の中で、特にクエン酸による錆びのリスクが高いと考えられる部品は以下の通りです。
- 洗濯槽の底や側面にあるネジ類: ステンレス製でない場合や、メッキが剥がれている場合に錆びやすい。
- パルセーター(回転羽根)の軸受け部分: 内部の金属部品が影響を受ける可能性がある。
- ドラム式洗濯機のドアパッキン周辺の金属部品: 水が溜まりやすく、クエン酸が残りやすい箇所。
- 内部のセンサー類: 精密な部品であり、腐食による誤作動や故障のリスクがある。
- 排水経路の金属部品: クエン酸水溶液が通過する経路も注意が必要。
これらの部品が錆びると、洗濯物に錆び汚れが付着したり、異音が発生したり、最悪の場合は洗濯機の故障につながる可能性があります。
【要注意】クエン酸で洗濯機が錆びる・故障するNGな使い方
クエン酸は便利な反面、使い方を間違えると洗濯機にダメージを与えてしまいます。ここでは、絶対に避けるべきNGな使い方を具体的に解説します。
間違った濃度・使用量
「しっかり汚れを落としたいから」と、推奨量以上のクエン酸を入れるのは危険です。濃度が高すぎると、金属部品への攻撃性が強まり、錆びのリスクが格段に上がります。また、溶け残ったクエン酸が部品の隙間に入り込み、後々トラブルの原因になることも考えられます。
使用する際は、製品パッケージや信頼できる情報源に記載されている適量を守るようにしましょう。一般的には水10リットルあたり50g程度が目安とされることが多いですが、洗濯槽洗浄の場合は機種や水の量によって調整が必要です。
長時間のつけ置き
クエン酸水溶液に洗濯槽を長時間つけ置きするのも避けましょう。特に一晩放置するような使い方は、金属部品が酸にさらされる時間が長くなり、腐食を進めてしまいます。「つけ置き時間が長いほど効果が高まる」と考えるのは間違いです。
もしつけ置き洗いを行う場合でも、1〜2時間程度を目安とし、それ以上放置しないようにしましょう。洗浄後は、クエン酸成分が残らないように、しっかりとすすぎを行うことが重要です。
絶対に混ぜるな危険! 塩素系漂白剤との併用
これは最も注意すべき点です。クエン酸(酸性)と塩素系漂白剤(アルカリ性、次亜塩素酸ナトリウムなど)を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。これは人体に極めて有害であり、命に関わる危険性があります。絶対に同時に使用したり、前後してすぐに使用したりしないでください。
また、化学反応によって洗濯槽のステンレスを激しく腐食させる可能性も高まります。パッケージにも「まぜるな危険」と表示されている通り、絶対に避けるべき組み合わせです。
もし塩素系漂白剤を使用した後は、十分にすすぎを行い、時間を空けてから(できれば翌日以降に)クエン酸を使用するなど、細心の注意が必要です。
メーカー非推奨の場合の使用
多くの洗濯機メーカーは、取扱説明書などでクエン酸の使用を推奨していません。これは、前述のような錆びや故障のリスクを考慮しているためです。特に、ドラム式洗濯機は構造が複雑で、センサーなどの精密部品も多いため、メーカーが指定する方法以外での洗浄は避けるべきとされています。
取扱説明書を確認し、「クエン酸使用不可」や「指定のクリーナー以外使用禁止」といった記載がある場合は、その指示に従いましょう。万が一、メーカー非推奨の方法で故障した場合、保証期間内であっても保証対象外となる可能性があります。
洗濯機を錆びさせない!クエン酸の安全な使い方【縦型・ドラム式別】
クエン酸のリスクを理解した上で、それでも活用したい場合、どうすれば安全に使えるのでしょうか?ここでは、洗濯機を錆びさせないための注意点と、縦型・ドラム式それぞれのポイントを解説します。
基本的な使い方と適正な量
洗濯槽の軽い水垢汚れや石鹸カス除去を目的とする場合、以下の手順と量を参考にしてください。ただし、自己責任での実施となり、メーカー非推奨である点は念頭に置いてください。
- 洗濯槽を高水位までぬるま湯(40℃程度)で満たします。
- クエン酸を投入します。量は水10リットルあたり約50gを目安に、多くても洗濯槽満水に対して200g〜300g程度に留めましょう。
- 「洗い」モードで5〜10分程度運転し、クエン酸を溶かします。
- 1〜2時間程度つけ置きします。(長時間の放置は避ける)
- 再度5〜10分程度「洗い」運転を行います。浮いてきた汚れがあれば網などですくい取ります。
- 排水し、新しい水で「標準コース(洗い・すすぎ・脱水)」を1サイクル運転し、しっかりとすすぎます。
重要なのは、濃度を高くしすぎないこと、つけ置き時間を短くすること、そして最後によくすすぐことです。
縦型洗濯機での注意点
縦型洗濯機は比較的構造がシンプルですが、それでも注意は必要です。
- パルセーター(底の回転羽根)の裏側: 汚れが溜まりやすいですが、クエン酸が残りやすい場所でもあります。すすぎは念入りに行いましょう。
- 糸くずフィルター: クエン酸洗浄後、フィルターに錆びの兆候がないか確認しましょう。フィルターの金属部分が錆びる可能性もゼロではありません。
- メーカーの推奨を確認: 縦型であっても、取扱説明書でクエン酸の使用が禁止されていないか確認しましょう。
ドラム式洗濯機での注意点(メーカー確認推奨)
ドラム式洗濯機へのクエン酸使用は、縦型以上に慎重な判断が必要です。多くのメーカーが推奨しておらず、故障のリスクが高いとされています。
- センサー類への影響: ドラム式は水位センサーや温度センサーなど、多くの精密部品が使われています。酸による腐食が誤作動や故障の原因となる可能性があります。
- 構造の複雑さ: 内部構造が複雑で、クエン酸が部品の隙間に残りやすい可能性があります。
- 少ない水量での洗浄: ドラム式は少ない水量で洗うため、クエン酸の濃度が高くなりやすく、金属部品への影響が出やすいと考えられます。
- メーカーへの確認が必須: ドラム式洗濯機でクエン酸を使用したい場合は、必ず事前にご自身の洗濯機の取扱説明書を確認するか、メーカーのサポートセンターに問い合わせることを強く推奨します。安易な使用は避けるべきです。
使用頻度の目安
仮にクエン酸を使用する場合でも、頻繁に行うのは避けましょう。日常的な軽い汚れには他の方法を用い、クエン酸の使用は多くても2〜3ヶ月に1回程度に留めるのが賢明です。過度な使用は、やはり錆びのリスクを高めます。
メーカー別!洗濯機のクエン酸使用に関する見解(日立など)
実際に主要な洗濯機メーカーは、クエン酸の使用についてどのように考えているのでしょうか。ここでは一般的な傾向と、例として日立の見解について触れます。
主要メーカーの取扱説明書を確認しよう
パナソニック、シャープ、東芝、日立など、多くの主要メーカーの取扱説明書や公式サイトのFAQを確認すると、洗濯槽の洗浄にクエン酸を使用することは推奨されていないケースがほとんどです。
代わりに、メーカー純正の洗濯槽クリーナーや、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)、あるいは市販の洗濯槽クリーナー(酸素系)の使用を推奨している場合が多いです。
ご自身の洗濯機の取扱説明書を改めて確認し、メーカーの指示に従うことが、洗濯機を長持ちさせる上で最も確実な方法と言えます。
メーカーがクエン酸を推奨しない理由
メーカーがクエン酸を推奨しない主な理由は、これまで述べてきたように以下の点が挙げられます。
- 金属部品の腐食(錆び)リスク: ステンレス以外の金属部品や、傷ついたステンレス部分を腐食させる可能性がある。
- 精密部品(センサー等)への影響: 特にドラム式洗濯機などで、故障の原因となる可能性がある。
- 効果の限定性: クエン酸は水垢や石鹸カスには効果がありますが、洗濯槽の主な汚れである黒カビに対する殺菌・除去効果は、塩素系や酸素系漂白剤に比べて弱いとされています。
- ユーザーの誤使用リスク: 濃度や時間を間違えたり、塩素系と混ぜてしまったりするリスクを考慮している。
例えば、日立の公式サイトのQ&Aなどを見ると、「市販の洗濯槽クリーナー(塩素系または酸素系)、あるいは衣料用塩素系漂白剤をお使いください」といった案内があり、クエン酸の使用については触れられていないか、推奨しない旨が記載されていることが多いようです。(※最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください)
信頼できる情報源として、お使いの洗濯機メーカーの公式サイトを確認することをおすすめします。例として、日立の生活家電に関するQ&Aページへのリンクを以下に示します。(リンク先の内容は変更される可能性があります)
もし洗濯機が錆びてしまったら?初期対応と修理について
注意していても、何らかの原因で洗濯機に錆びが発生してしまう可能性はゼロではありません。もし錆びを見つけたら、どのように対応すれば良いのでしょうか。
錆びの初期症状を見逃さない!チェックポイント
以下のような症状が見られたら、洗濯機内部で錆びが発生している可能性があります。
- 洗濯物に茶色っぽいシミや汚れが付着するようになった。
- 洗濯槽の底や側面に赤茶色の斑点が見える。
- 洗濯機の中から金属が擦れるような異音がするようになった。
- 排水フィルターや糸くずフィルターに錆びの欠片が混じっている。
これらのサインに気づいたら、早めに対処することが重要です。放置すると錆びが広がり、故障につながる可能性があります。
自分でできる応急処置(軽微な場合)
もし洗濯槽の見える範囲に軽微な錆びを発見した場合、自己責任にはなりますが、以下の方法で応急処置を試みることができるかもしれません。
- 安全のため、洗濯機の電源プラグを抜きます。
- 柔らかい布やスポンジに、市販のクリームクレンザー(研磨剤入り)を少量つけ、錆びの部分を優しく擦ります。強く擦りすぎると傷がつくので注意してください。
- 錆びが取れたら、湿らせた布でクレンザーをきれいに拭き取ります。
- 最後に、乾いた布で水分を拭き取ります。
ただし、これはあくまで表面的な錆びに対する応急処置です。内部の部品が錆びている場合は効果がなく、無理な対処は状況を悪化させる可能性もあります。
修理依頼の判断基準と費用目安
以下のような場合は、自分で対処しようとせず、専門業者(メーカーまたは修理業者)に相談・修理を依頼しましょう。
- 洗濯物への錆び汚れが頻繁に発生する。
- 洗濯槽の広範囲に錆びが見られる。
- 異音や異臭がする。
- 洗濯機の動作に異常が見られる(エラー表示が出るなど)。
- 自分で応急処置をしても改善しない。
修理費用は、錆びの箇所や程度、交換が必要な部品によって大きく異なります。簡単な部品交換であれば数千円〜1万円程度で済むこともありますが、洗濯槽の交換やモーター部分の修理となると、数万円以上の高額な費用がかかる場合もあります。購入してからの年数や保証期間も考慮し、修理するか買い替えるかを検討する必要が出てくるでしょう。
まずはメーカーのサポートセンターや、信頼できる家電修理業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
クエン酸以外で洗濯機をキレイにする方法は?
クエン酸のリスクを考えると、他の方法で洗濯槽を掃除する方が安全で効果的な場合が多いです。ここでは、代表的な代替方法をご紹介します。
定番!酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)での洗濯槽掃除
多くのメーカーが推奨しているのが、酸素系漂白剤(主成分: 過炭酸ナトリウム)を使った掃除方法です。スーパーやドラッグストア、100円ショップなどで手軽に入手できます。
メリット:
- 黒カビに対する発泡力による剥離効果が高い。
- 塩素系のようなツンとした臭いが少ない。
- 比較的、洗濯槽の素材(ステンレス)へのダメージが少ないとされる。
- 環境への負荷が比較的小さい。
使い方(一般的な例):
- 洗濯槽に高水位までお湯(40〜50℃が効果的)を溜める。
- 酸素系漂白剤を規定量(製品パッケージ参照、一般的に500g〜1kg程度)投入する。
- 5〜10分「洗い」で運転し、溶かす。
- 1〜2時間つけ置きする。(汚れがひどい場合はもう少し長く)
- 浮いてきた汚れ(ピロピロわかめ状のカビなど)を網ですくい取る。
- 再度「洗い」運転し、排水。
- 標準コースで1サイクル運転し、しっかりすすぐ。
酸素系漂白剤は、クエン酸と混ぜても有毒ガスは発生しませんが、それぞれの効果を打ち消し合う可能性があるため、同時に使うのは避けた方が良いでしょう。
重曹を使った掃除(効果と注意点)
重曹(炭酸水素ナトリウム)も、ナチュラルクリーニングの定番アイテムです。弱アルカリ性で、皮脂汚れや軽いカビに効果があるとされています。
メリット:
- 研磨効果があり、こびりついた汚れを落とす助けになる。
- 消臭効果も期待できる。
- 食品にも使われるほど安全性が高い。
注意点:
- 水に溶けにくいため、溶け残りが詰まりの原因になることがある。(ぬるま湯を使うと溶けやすい)
- 洗浄力(特に黒カビに対する効果)は、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤に比べて弱い。
- 研磨効果があるため、強く擦りすぎると洗濯槽を傷つける可能性がある。
重曹は、単体での洗濯槽洗浄よりも、酸素系漂白剤と併用したり(一部では推奨されない見解もあり)、日常的な軽い汚れのケアに使うのが向いているかもしれません。クエン酸と同様、塩素系漂白剤と混ぜるのは避けてください。
市販の洗濯槽クリーナーの選び方
最も手軽で確実なのは、市販の洗濯槽クリーナーを使用することです。様々な種類がありますが、主に以下のタイプがあります。
- 塩素系クリーナー:
- メリット: 殺菌力が非常に高い。黒カビを強力に分解・除去する。つけ置き不要のタイプも多い。
- デメリット: 独特の塩素臭がある。酸性のもの(クエン酸など)と絶対に混ぜてはいけない。衣類に付着すると色落ちする。
- 酸素系クリーナー:
- メリット: 発泡力で汚れを剥がし取る。臭いが少ない。塩素系に比べ素材へのダメージが少ないとされる。
- デメリット: 塩素系ほどの強力な殺菌力はない場合がある。つけ置きが必要なタイプが多い。
どちらのタイプを選ぶかは、汚れの程度や好みによりますが、メーカーが推奨しているタイプを選ぶのが最も安心です。特にドラム式洗濯機の場合は、「ドラム式用」と表示されているものを選びましょう。
参考情報として、独立行政法人国民生活センターでも洗濯槽クリーナーに関する情報提供が行われています。
独立行政法人国民生活センター (サイト内で「洗濯槽クリーナー」等で検索してみてください)
【応用編】クエン酸を洗濯に活用!柔軟剤代わりや消臭効果も
洗濯槽掃除には注意が必要なクエン酸ですが、洗濯そのものに活用する方法もあります。ただし、ここでも錆びのリスクはゼロではないことを念頭に置く必要があります。
クエン酸を柔軟剤として使う方法と注意点(錆びリスクは?)
クエン酸は、アルカリ性に傾いた洗濯物を中和し、ふんわりと仕上げる効果が期待できるため、市販の柔軟剤の代わりとして使われることがあります。また、石鹸カスや洗剤のすすぎ残りを防ぐ効果も期待できます。
使い方:
- 通常の洗濯を行います。
- 最後のすすぎのタイミングで、洗濯機の柔軟剤投入口にクエン酸水溶液を入れます。
- 量は、水30リットルに対してクエン酸小さじ半分(約2〜3g)程度のごく少量で十分です。あらかじめ少量の水で溶かしてから投入口に入れると良いでしょう。
注意点と錆びリスク:
- 入れすぎないこと: 量が多すぎると、衣類を傷めたり、やはり洗濯機の金属部品に影響を与えたりする可能性があります。
- 柔軟剤投入口の材質: 投入口やその周辺の部品が金属製の場合、長期間の使用で腐食する可能性は否定できません。定期的に投入口の清掃をしましょう。
- 毎回ではなく時々にする: 錆びのリスクを最小限に抑えるためには、毎回使うのではなく、ゴワつきが気になる時だけにするなど、頻度を調整するのがおすすめです。
- レノアなどの市販柔軟剤との併用: 基本的に併用は推奨されません。それぞれの成分が反応し、予期せぬ影響が出る可能性があります。
クエン酸を柔軟剤代わりに使うことによる錆びのリスクは、洗濯槽洗浄に比べれば低いと考えられますが、ゼロではありません。特に作り置きしたクエン酸水溶液は濃度が変化したり、容器内で反応が進んだりする可能性もあるため、使用する直前に溶かして使うのが安全です。
洗濯物の嫌な臭い対策としてのクエン酸
クエン酸は、アンモニア臭(アルカリ性)を中和する効果があるため、汗や尿の臭いが気になる衣類の消臭にも役立ちます。また、生乾き臭の原因菌の繁殖を抑える効果も期待できます。
使い方:
- つけ置き: 洗濯前の衣類を、水またはぬるま湯にクエン酸を溶かした液(水10リットルにクエン酸大さじ1程度)に30分〜1時間ほどつけ置きしてから、通常通り洗濯する。
- すすぎ時に投入: 柔軟剤代わりの使い方と同様、最後のすすぎ時に少量投入する。
ただし、これも衣類の素材によっては色落ちや生地を傷める可能性があるので、目立たない部分で試してから行うようにしましょう。また、頻繁な使用は洗濯機への影響も考慮する必要があります。
作り置きはNG?クエン酸柔軟剤の作り方と保管
前述の通り、クエン酸水溶液の作り置きは推奨されません。水に溶けた状態のクエン酸は、時間の経過とともに性質が変化したり、雑菌が繁殖したりする可能性があります。また、保管容器の材質によっては容器自体を傷める可能性もあります。
クエン酸を柔軟剤や消臭目的で使う場合は、使用する都度、必要な分だけを水に溶かして使うのが最も安全で効果的です。
粉末状のクエン酸は、湿気を吸いやすいため、密閉できる容器に入れ、冷暗所で保管しましょう。
クエン酸洗濯のメリット・デメリットまとめ
最後に、洗濯におけるクエン酸の活用について、メリットとデメリットを整理しておきましょう。
クエン酸を使うメリット
- 水垢・石鹸カス除去: アルカリ性の汚れを中和して落とす効果がある。
- 消臭効果: アンモニア臭などアルカリ性の臭いを中和する。
- 柔軟効果: 洗濯物をふんわり仕上げる効果が期待できる(アルカリ中和)。
- 環境負荷が少ない: 自然界に存在する成分であり、生分解性が高い。
- コストが安い: 市販の専用クリーナーや柔軟剤に比べて安価。
クエン酸を使うデメリット
- 金属部品を錆びさせるリスク: これが最大のデメリット。特に使い方を誤ると深刻なダメージにつながる。
- 塩素系製品との併用厳禁: 有毒ガス発生の危険がある。
- カビ除去効果は弱い: 洗濯槽の主な汚れである黒カビに対する効果は限定的。
- メーカー非推奨の場合が多い: 故障した場合に保証対象外となる可能性がある。
- 衣類を傷める可能性: 濃度や素材によっては生地にダメージを与えることがある。
- 手間がかかる: 適量を測ったり、つけ置き時間を管理したりする必要がある。
以下の表に、主な洗濯槽洗浄方法の特徴をまとめました。
洗浄方法 | 得意な汚れ | 主なメリット | 主なデメリット・注意点 |
---|---|---|---|
クエン酸 | 水垢、石鹸カス、アンモニア臭 | 安価、環境負荷小、柔軟効果 | 錆びリスク、カビ除去効果弱、塩素系NG、メーカー非推奨多 |
酸素系漂白剤 (過炭酸ナトリウム) |
黒カビ、皮脂汚れ | カビ剥離効果高、臭い少、メーカー推奨多 | つけ置き必要、塩素系ほどの殺菌力はない場合も |
塩素系漂白剤/クリーナー | 黒カビ(強力殺菌・分解) | 殺菌力最強、つけ置き不要タイプも | 塩素臭、酸性NG、色柄物注意、メーカー推奨確認 |
重曹 | 軽い皮脂汚れ、軽いカビ | 研磨効果、消臭効果、安全性高 | 洗浄力弱、溶け残り注意、塩素系NG |
この記事のまとめ
今回は、「クエン酸で洗濯機は錆びるのか?」という疑問について、その原因、対策、安全な使い方、そして代替案まで詳しく解説しました。クエン酸は安価で環境に優しい便利なアイテムですが、洗濯機、特に金属部品に対しては腐食(錆び)のリスクがあることを理解しておく必要があります。
特に塩素系漂白剤との併用は絶対に避け、濃度やつけ置き時間、使用頻度を守ることが重要です。多くのメーカーはクエン酸の使用を推奨しておらず、特にドラム式洗濯機への使用は故障のリスクが高いため、取扱説明書を確認し、メーカー指定の方法でメンテナンスを行うのが最も安全と言えます。
洗濯槽の主な汚れである黒カビには、酸素系漂白剤や市販の洗濯槽クリーナーの方が効果的です。クエン酸を柔軟剤代わりや消臭目的で使う場合も、ごく少量にとどめ、洗濯機への影響を考慮しながら、自己責任で行うようにしましょう。
- クエン酸は酸性のため、使い方を誤ると洗濯機の金属部品を錆びさせる可能性がある。
- 高濃度、長時間のつけ置き、塩素系漂白剤との併用は絶対に避けるべきNGな使い方。
- 安全に使うには、低濃度・短時間・十分なすすぎを心がける必要があるが、メーカー非推奨の場合が多い点に注意。
- 特にドラム式洗濯機へのクエン酸使用はリスクが高いため、メーカー確認が必須。
- 洗濯槽の黒カビには、酸素系漂白剤や市販の洗濯槽クリーナー(塩素系または酸素系)が効果的。
- 柔軟剤代わりや消臭に使う場合も、ごく少量にとどめ、錆びのリスクを念頭に置く。
- 万が一錆びが発生したら、軽微な場合を除き、専門業者への相談を推奨。